2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

おいしいひつじの続き

−2− エレベータで柩が降りてくるのを少しだけ待った。 「どういうんだろね」 「階段とこでTさん(作詞家)にあってさ 『呆気ないもんだな』 て言ってたよ」 「無念てのとは違うよな」 「意味なんかもともとないだろ」 「てか意味のないことすら忘れさしちゃ…

おいしいひつじ

−1− 市民ホールの2Fは、天井が低く、やけに明るく 存在を感じさせないくらい空調は、完璧だった。 3列に分けられた黙座は、向かって右から、親族 関係者、一般である。200名ほどが臨席するに 至った左翼は、15分前には2人しかいなかった。 うちひ…

 −19−

カーテンを閉めたまま、ベッドでスタンダールを 読んでると、ウォンウォンと直管マフラーの音が 次第に大きくなった。 夜になると鮭が河を上るように、暴走族の諸君が ここらまでやってくるのは、1年で何回もない。 盆と正月、夏になりかけた連休の深夜くら…

例の病んでる問題

id:takopons さん。拙ブログは基本、携帯からの 書き込み専となってまして、お手軽なidコールで 失礼をいたします。どうぞご容赦を。 すでにブクマで語ってますが、あのエントリーを 最初に読んだときの、私の感想は 「デートで男の車に乗りこむのに『失礼し…

南京大虐殺と新自由主義

日経・私の履歴書「アラン・グリーンスパン」 第7回 「当時私はある考え方に引かれていた。経験論の 極端な形の一つで、論理実証主義と呼ばれていた。 要は、事象を直接観察できなければ、それは存在 しない、概念的な土台がないという考え方だ。 ランドの…