第2シーズン

FOXで、楽しみにしてた
「マイ・ネーム・イズ・アール」
が始まった。
主人公のアールはTシャツ、Gパン、ネルシャツ
無職のチンピラである。まわりも全部、DQNで
固めた、ドラマ仕立てのコメディーだ。よく
「下には下がある」
などと自嘲したり、ふざけて言ってみたりするが
彼らはホントに底辺、どんづまり。
それがこのドラマのキモなのだ。
主人公のダメ男アールは、麻原尊師いうとこの
「ステージが高い」
つまり、カルマないしは因果応報のタイミングが
即席に速いひと。通常
だったら、何か悪いことしたら来世で豚だったり
するくらいで、当座の暮らしには困らないのだが
これまでさんざん、やりっぱなしのダメ男の場合
例えば万引きした5分後には、財布を落としたり。
いやいやながらに善行にかりたてられてる、もう
決して悪いことのできない悪人なのである。悪い
ことしかしたことがなく、もちろんマトモに働く
だなんて、今も昔も考えれやしないのだが。
これは北欧神話の世界から脈々と続く、聖愚者の
テーマでもある。
第1話の冒頭は、アールの前妻(ワルだったころに
結婚してたらしき、超ヤンキー)と、彼女の現在の
夫(バーに勤めてる、ドレッドヘアのボンクラ)が
その旦那の、勤務先のテーブル席で向かいあい
「だいたいオマエがオレにむかっとくるのは転移
ってメカニズムのせいだ」
「アンタこそアタシに感情を投影してるじやない」
「だからそれが転移って言ってんだ」
大声で怒鳴りあってるシーンではじまる。そこに
アールのボイスオーバーで
「最近じやTV番組のおかげで痴話喧嘩も知的に
なったんだけど・・性格までは変えれないんだよな」
コメントが入る。
毎週水曜(再放送は木、日)。