ジェットコースター・ロマンス

国土交通省だいじんが会見を開き、全国民へむけ
ジェットコースターを安全運行するよう、今1ど
注意喚起をよびかけた。
バビロンでは血に飢えたテロリストが石油を掘り
ダルフールでは罪のない人々が民族を浄化してる
というのに、こんな平和は世界中のどこ捜しても
ありえないだろう。
首都高料金体系みなおしや西湘バイパス崩落より
ジェットコースターやエレベーターが大事なのだ。
さすがポコペン帝國。LOVE AND PEACE...



しかし、これぞ「政治」なのだ。
たしかリニューアルされて風神雷神となるまえは
このジェットコースター、わが日本の巨人伝説に登場する、国づくりの英雄
ダイダラボッチ(大蛇法師)が恐竜だったならば?
という設定であった。
つまり「指輪」でいうとこの、ジークフリード
ヘビ退治あたり。



長野五輪(オムツ)、愛知万博(モリゾー)、そして
世界陸上(河内音頭)。近年のダメダメイベントを
ふりかえると、どれもがあのEXPO70の運営
技法まんま、そっから1歩も進化してないとこが
まさしく足をひっぱってると分かる。
これはよく言われる
「過去の成功体験にとらわれ・・・」
ではなく、むしろ当時の夢
「人類が進歩や調和」
コンセプトそのものが、呪いとなって呪縛してる
のであろう。



もはや
「あの人は今、どんな嫁の尻の下?」
感が日増しに強まってる世界の小室哲哉が人生を
決定づけた瞬間とは、小学校6年生のとき万博で
ミスター・コンピューター(富田勲)あやつる電子
楽器の演奏(288チャンネル)を耳にした体験
なのだという。
そして時はながれ、NYは高層ビルのフロアーに
設置された数百のスーパーコンピューターめがけ
ジャンボジェットがつっこんで、21世紀は幕を
あけた。
右肩上がりの進歩に、みんなが疑念を抱いたのと
TKが大阪のお笑い会社に就職したのが同時期だ。



これは完全に想像でしかないのだが
「ほら、万博んときにお祭り広場ではやし太鼓を
叩いたらもりあがったやないか。
その調子でこんどの世界陸上の閉会式もガーンと
ぶちかましたれ」
といった具合で、単に無能だっただけ。そんなに
悪気はなかったのではないか。
たとえば最近、TVのバラエティー番組をみると
出てくる女優は全員、映画の宣伝だわ口にしてる
食い物は店やの電話がテロップで入ってるとこを
察するに料金が派生してるわと、どっちがCMで
番組だかわかんなくて、まるでつまんないのだが
本人たちは真剣な問題としてはとらえておらず
「やだったらチャンネル換えたら?みるなよ」
といってるのと似てる。



今月は僭主が、田口ランディが書いてた売春婦の
末路のように、身体のセルフコントロールを失い
倒れたのだった。
要は本人たちが、どれほど憎まれてるか実感なく
「憎しみも嫉妬も愛のうち」
と澄ましてる状況が今だったのだと思う。