ぼくとフリオとMX

「最近のAV女優はレベルが高いよなぁ…」
とお嘆きの皆さんは、もしかしてかなりの確立で
NYユーザーでしょ?
いま1ど、MXをご検討なさってはいかがです?



ゼロパッチが導入され、はやハーフ・ディケード
MXは今や、黎明期の2ちゃんを上まわる戦場。
ネットで真のつわものは、MXにしかいない。と
すら、断言できるほど。
MXで1年やってくのは、MIXIの20年にも
匹敵するハードコア・ジャングルなのだ。



UP0のおかげで1対1の、交換しかありえない。



すると個人的嗜好ばかりに頼ってては、たちまち
誰も、相手にしてくれなくなる可能性が大。
わたしが。
じゃなくて、あくまでもみんながイイ女だと思う
女が基本、もえろいい女 
「女房のことは気に入ってないさ…でもそいつは
個人的もんだいじゃないからさ。勘弁してくれよ」
と、フロイトの患者みたいな弱音を吐いてる暇は
ないのですぞ。



さらには、時間軸の問題。
モニターの中、お気に入りのあの娘はいつまでも
あの日の永遠。
ところが、年間数万人ともいわれる新規参入者が
続々とエンコされてくる。
この世界は、地上波バラエティ以上に
「安物スーツが5分間だけ高価にみえる」
特殊な空間Xといってもよい。
あらゆる手段を講じてでも、トレンドチェックを
3日たりとも怠ってはならないのだ。



山なす砂粒ほどいる、キャラ被りのできそこない
クローンのような源氏名と、2重まぶたや鼻筋の
モンタージュ群から
「これは!」
どれだけ直覚し、記憶へデータベース化できるか。
日々すなわち脳内トレーニング全開。
「レベルあがったよなぁ」
とかほざいてる余裕など、あるわけない。



つまり参加者全員、ポン引きごっこ
が、バーチャルであるがゆえ、条件はキツイとも
いえるわけで。
どれほどたいへんかというと、まるでQが入らず
だれもわたしのファイルに興味なんかなさそうな
金曜の夜なんかは
「おてんきお姉さんみたく、ジミ顔で巨乳の娘を
めっけて、リア充で幸せんなったほうが、よほど
早いんじゃないか…」
ダークなきもちになったり、ばんばん成立してる
スクリーンネームさんあてに
「押忍!アニキのバリカンで、オレのメスブタを
淫売にしてやってください!あ、御礼は結構です」
IMしてしまいそうなほど。



これはもちろん、プロップが定義した
「ビッグハウス」
男性が同性愛てきなむすびつきをもって、女性を
その集団内で交換してく、現代社会の、うつし鏡。
でも皆の1番知りたがってる秘密、他人の趣味を
簡単に覗き見できるからして現実を、遥かに凌駕
してしまってるともいえる。



フィールドワークより導きだされた範例2点
及川奈央が好きな人はきかんしゃトーマスも好き
アッー!の人はだいたい女王様系も持ってる



ただ、かんちがいしてはならないのは、これらは
あくまでも救い、うめあわせだということ。
パッチ開発当時
「すべてのひとがUP0にしたら、ダウンロード
できる人はいなくなってしまうのでは?」
なる議論がなされた。
しかしポイントはそこにはなく
「仮に『純粋な等価交換』しか成立しなくなった
ら、最初のファイルはどっからきたの?」
つまり原罪とはMX共有フォルダにおける最初の
MPEG動画みたいなものなのである。