日本で1番あいまいな私

「おかね儲けのなにが悪いんですか」
でおなじみの村上世彰さんのご尊父が、インド系
華僑なのは、いろんなブログでとりあげられてる
通り。
しかしこのひとは、80年代なかばに官僚として
南アフリカに滞在してる。
グレアム・グリーンの描いたどの世界の登場人物
よりも、状況は複雑だったろう。
戦後の日本人をさして
アメリ支配下での、アイデンティティ構築」
なるものが語られる。
ならば彼以上に
「日本人よりも日本人らしい」
ひとを探すのも、難しいはずだ。
当時、南アフリカでは大人の事情で日本人は白人。
インド人は不幸にして、そのカテゴリーに入って
なかったはずだ。
黒人ほど劣悪ではないにせよ。
鏡さえ見なければ自分が人間だと確信してられる
といった状況は、けっして健康的とはいえない。
「単なるグリーンメイラー」
と非難する論調ばかりみかけるが、間違ってると
思う。